Q1. 手技の危険性について教えてください
残念ながら、100%安全な手技とはいえません。以下のような合併症が起きてしまう可能性があります。担当医より良く説明を聞いて、十分理解してから処置を受けてください。以下に主な合併症を記します。
● 出血
胆管は肝臓の中を走行する動脈や門脈と併走しているため、穿刺時に動脈や門脈を傷つける可能性があります。肝臓や胆管を穿刺しているため、肝動脈や門脈、胆道の損傷による出血を起こす危険性があります。この部位の止血のために、新たに血管造影検査(血管塞栓術)を必要としたり、さらに太いチューブを挿入することもあります。
● ドレーン逸脱
呼吸などにより、チューブがずれて抜けてしまうこともあります。これにより胆汁が漏れてしまい、腹膜炎となる可能性があります。
● 他臓器損傷
腸管や肺などに針が刺さってしまい、傷つけてしまう可能性があります。
(イラストは、L&Kメディカルアートクリエイターズ株式会社に作成を依頼しました。)