Q1.膵・胆管合流異常や先天性胆道拡張症で、胆道がんになるリスクはどれくらいですか?
膵・胆管合流異常や先天性胆道拡張症では、一般に20~30歳代から胆道癌のリスクがあるといわれており、年齢とともにそのリスクが増加します。先天性胆道拡張症/胆管拡張型膵・胆管合流異常での胆道癌の頻度は10~20%、非拡張型膵・胆管合流異常での胆道癌の頻度は、30%~40%と報告されており、いずれの場合も正常人に比べて大変高率といえます。
Q2.膵・胆管合流異常や先天性胆道拡張症は遺伝しますか?
一般的に遺伝性はないとされています。
Q3.膵・胆管合流異常や先天性胆道拡張症はどのような症状がありますか?
膵・胆管合流異常や先天性胆道拡張症の主な症状には、腹痛、黄疸、発熱、灰白色便、腹部にしこり(腹部腫瘤)、嘔吐などがありますが、無症状のことも多いです。
Q4.膵・胆管合流異常/先天性胆道拡張症の疑いがあると言われました。どのような検査が必要ですか?
膵・胆管合流異常や胆道拡張症の診断は、おもに、腹部超音波検査やCT検査、MRI/MRCP、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)などの画像検査で行われます。