Q1.胆のうから胆石だけをとることができますか?
胆のうを切開し胆石だけを取る手術法は一般には考えられていません。胆石が原因で外科治療を行う場合は胆石とともに胆のうを切除します。
Q2.胆のうを取っても大丈夫なのでしょうか?
結石が多く発生したり、炎症をおこす(繰り返す)胆のうは、胆汁を溜めたり収縮して排出するような本来の機能は低下しています。また胆のうを切開することでも機能は損なわれると考えられています。胆汁の貯留、腸への排出機能は残された胆管などの働きで補われます。消化不良をおこす可能性があっても現在の薬物治療で十分に調節できます。
Q3.胆石症があると、癌(がん)になりやすいですか?
因果関係は長年研究されていますが、高い可能性で癌をひきおこすとは断言できません。ただし定期的な血液検査による炎症や肝機能異常の確認や、超音波検査などで胆のうの壁に変化が起きていないかをかかりつけ医で行っていただくことを強くお勧めします。何事も早期発見が必要です。