宮崎奨励賞

宮崎奨励賞

『宮崎奨励賞』設立と運用の経緯

 当学会の名誉会員であられた金沢大学名誉教授宮崎逸夫先生は、平成16年1月15日午前2時58分、金沢大学附属病院にて心不全のためご逝去されました。
 故宮崎逸夫教授は、昭和49年に金沢大学第二外科の主任教授になられ、平成9年3月に定年退官される迄、23年間にわたり金沢大学の教育、研究、診療、学会活動や社会活動に従事してこられました。本学会の発足にあたっては中心人物の一人としてご尽力いただき、平成6年度まで理事として常に主導的な立場でご活躍いただきました。
 この度、故宮崎逸夫教授令夫人隆子様よりご寄付をいただきましたので日本胆道学会では、本学会の学術研究の振興を目的として、学術奨励賞『宮崎奨励賞』を設立致しました。
 『宮崎奨励賞』の贈呈は第40回学術集会から第44回学術集会まで行われました。

日本胆道学会名誉理事長 二村 雄次

『宮崎奨励賞』基金

 本賞の設立にあたり、故宮崎逸夫教授令夫人隆子様より、金100万円のご寄付をいただきました。本学会では『宮崎奨励賞』基金として専用口座を開設し、受賞者へ贈呈する研究奨励金の資金(10万円/件)として運用させていただきました。

『宮崎奨励賞』規約

  1. 故宮崎逸夫教授の業績を記念して、胆道に関わる医学研究の発展を図るため、『宮崎奨励賞』を設ける。
  2. 本奨励賞は、本学会に属し、日本胆道学会学術集会で優秀な発表をした研究者2名(口演およびポスター発表各1名づつ)に賞状と副賞10万円を贈呈する。
  3. 本奨励賞の選考、決定は学術集会会長が行う。
  4. 本奨励賞の贈呈は平成16年、第40回学術集会から施行する。

宮崎奨励賞 歴代受賞者

第44回学術集会(2008年)

口演

北川 裕久(金沢大学 消化器・乳腺外科)
「胆嚢癌の右側リンパ進展経路に対する郭清の検討-右側肝動脈との関連、PD施行の意義について-」

ポスター

佐藤 秀三(福島県立医科大学医学部 内科学第二講座)
「胆管メタリックステントに対する金属アレルギーが疑われた膵癌の一例」

第43回学術集会(2007年)

口演

古川 敬芳(静岡県立静岡がんセンター 画像診断科)
「胆道癌におけるFDG-PETの予後因子としての意義」

ポスター

三村 享彦(東邦大学医療センター大森病院 消化器内科)
「90歳以上の超高齢者総胆管結石症患者の内視鏡治療の検討」

第42回学術集会(2006年)

口演

酒井 裕司(千葉大学大学院医学研究院 腫瘍内科)
「胆道疾患におけるMRCP撮影の工夫―デヒドロコール酸投与による描出能向上について―」

ポスター

水口 義昭(日本医科大学 外科)
「肝内胆管癌におけるサイトカインTGF betaのシグナル伝達異常の検討」

第41回学術集会(2005年)

口演

水口 義昭(日本医科大学 第一外科)
「悪性閉塞性黄疸患者における予後予測因子としての4型コラーゲンについての検討」

ポスター

福田 顕三(嶋田病院 外科)
「膵・胆管合流異常における胆道内Helicobacter持続感染」

第40回学術集会(2004年)

口演

竜  崇正(千葉県立佐倉病院 外科)
「CTAPよりの立体画像からみた尾状葉の門脈血流」

ポスター

杉浦 信之(国立病院機構千葉医療センター 内科)
「限局性肝内胆管拡張を呈した肝アミロイドーシスの1例」